2015年12月の特集

HIV/エイズのここから

12月1日は、世界エイズデーです。11月〜12月は、
2ヵ月にわたってHIV/エイズを特集します。

AIDS IS NOT OVERエイズはまだ終わっていません
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AIDS IS NOT OVER
エイズはまだ終わっていません

今、日本にはHIVと共に生きている人が約24,500人います。そして、毎日約4人の新たな感染が分かっています。

HIV/エイズの発生から約30年がたち、世の中の関心が薄れる一方で、感染は密かに広がり続けているのです。

特に20〜30代の若い世代で感染が増加しています。また、エイズの症状が出てからHIV感染に気づく例も多く、国内ではまだ何らかの対策が必要な状況です。

この記事を読んでいる方々の中には、ふとHIV感染が気になって、誰にも相談できずにインターネットで調べながら悩んでいる、という方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

あなたは今、HIV/エイズについてどのような印象をお持ちですか?

多くの感染者の方が普段どおりの生活を送っています
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多くの感染者の方が
普段どおりの生活を送っています

30年ほど前は、エイズは死につながる恐ろしい病気でした。しかし医療の進歩により、治療を続ければ健康を回復できるようになっています。治療薬の副作用は以前より軽くなり、早く治療を始めた方が健康維持に有効です。また、治療で体内のウイルス量が減れば、他の人への感染リスクも低くなります。

現在、25歳でHIV感染が分かった人の平均余命は、約40年と言われています。HIV/エイズはもはや「慢性疾患のひとつ」ともいえる病気であり、これは言いかえると、「HIVに感染した人もそうでない人も、一緒に長く生きていける時代が来た」ということなのです。

怖いのは、「怖い病気」というイメージ
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怖いのは、
「怖い病気」というイメージ

HIV感染後も長く生きることが出来るようになったことで、新たな課題が出てきました。

治療を続けながら暮らしていくには、周囲の理解が必要な場面もあります。ところが、「HIV/エイズは怖い病気」という間違ったイメージが残っているために、職場に知られると辞めさせられるのではないかと不安を感じたり、パートナーとの付き合い方に悩むケースが多くあります。また、HIV感染者が気軽に受診できる病院やクリニックはまだまだ少なく、風邪などのちょっとした受診でもわずらわしさを感じるという現状もあります。

HIVの感染力は弱く、一緒に仕事をしたり日常生活を共にするだけで、感染することはありません。医療や介護の現場であっても、通常行なわれている感染症対策で十分な病気です。

HIVに対する偏見は持っていないつもりでも、多くの人に「怖い病気」というイメージが残っているのではないでしょうか。治療の進歩で普段どおりの生活ができるにも関わらず、このイメージが、感染した人の生きにくさにつながっているのです。

「だから、ここから」HIV/エイズをきちんと知ろう
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「だから、ここから」
HIV/エイズをきちんと知ろう

「HIV/エイズは死につながる病気ではないこと」
「日常生活では感染しないこと」
「コンドームを使ってきちんと予防すればセックスしてもうつらないこと」

HIV/エイズをきちんと知ると「怖い病気」というイメージが和らぎます。このイメージが無くなっていけば、感染した人の生きにくさは解消されてゆき、HIV検査を受ける心理的なハードルも低くなっていくのではないでしょうか。

HIVに感染する可能性は誰にでもあります。自分の身近な人が感染することもあるかもしれません。もしかすると、身近にいるのに、あなたに伝えられていないだけかも知れません。

STD研究所は、誰もが助け合いながら暮らすことができる社会の実現を願っています。

「だから、ここから」

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