STDの知識STDとは性感染症(性病)のことです

01STD性病・性感染症とは

「STD(性病・性感染症)」とは、性行為により感染する病気のことです。症状を感じにくいものもあるため、感染して気づかないでいると、知らない間に体がむしばまれていきます。“STD”は、“Sexually Transmitted Diseases”の頭文字をとったものです。(STIと呼ばれることもあります)

性により
Sexually
性により
感染する
Transmitted
感染する
病気
Diseases
病気
※性行為という言葉の意味
性行為の多様化に対応して、当サイト(STD研究所)で使用する性行為(セックス)という表現には、腟性交(通常のセックス)だけでなく口腔性交(オーラルセックス:フェラチオ・クンニリングス・リミング)、肛門性交(アナルセックス)も含んでおります。

02誰にでも関係のある病気です

一昔前までは、「性病・性感染症」というと、一般の人には関係の無い、風俗街の病気、というようなイメージでとらえられていました。しかし今日では、ごく普通のカップルの間でも広がっています。性行為は、私たちが生きていくための大切な行為です。だからこそ性感染症は、私たちの誰にでも関係のある病気なのです。

「特定のパートナーとだけ」だからと、
安心はできません

たった一人の相手でも、過去のパートナー、さらにそのパートナーが感染していないかまでは分かりません。
その中の誰か一人でも感染している人がいれば、感染の可能性はあります。性感染症は、誰にでも関係のある病気なのです。

感染は「特定のパートナーとだけ」だからと、安心はできないため性病検査が必要

若者に限らず、中高年の間でも
STDの感染が広がっています

最近は性経験の低年齢化に伴い、高校生の間でもSTD感染が広がりつつあります。
また、近年の高齢化社会においては、年齢を重ねてもセックスを前向きに楽しめるようになっており、中高年でも感染率が高くなっています。

若者に限らず、中高年の間でもSTDの感染が広がっているため性病検査での早期発見が必要になっている

03STDは感染症の一種です

感染症は、細菌、ウイルスなどの病原体が体内に侵入し、増えることで引き起こされる病気のことです。感染症には、下記のようなものがあります。

空気感染

空気感染

病原体を含むちりや埃を吸い込むことで、感染がおこる。

結核、はしかなど

飛沫感染

飛沫感染

病原体を含む飛沫を吸い込むことで、感染がおこる。

インフルエンザなど

接触感染

接触感染(汚染されたものに触れる)

病原体に汚染されたものに触れることで、口や粘膜から病原体が侵入し、感染がおこる。

O-157など

接触感染(性行為)

感染している人との性行為により、感染がおこる。

クラミジア/HIV/エイズなど

04STDの感染経路について

STD(性病・性感染症)の感染経路は、「性行為」です。性行為以外の日常生活では感染しません。

STDは性行為で感染します

性行為で感染します
  • セックス
  • アナルセックス
  • オーラルセックス

STD(性病・性感染症)は、感染している人との性行為により感染します。病原菌を含む精液、腟分泌液、血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染がおこります。

STDは日常生活では感染しません

日常生活では感染しません
  • 回し飲み
  • 握手
  • お風呂など

性行為以外の日常生活においては通常感染しません。また「感染する」ものであり、自然発生することはありません。

よくあるご質問

Q

  • 感染している人とお風呂に入ったらうつる?
  • 不潔にしていたら性感染症になる?
  • マスターベーションで性感染症になる?

A

いいえ。
STDの病原菌は単独で生きのびることができません。
そのため、性行為以外では通常感染することはありません。また、不潔にしているから、マスターベーションをしたからといって自然発生することもありません。

05STDには、様々な種類があります

ひとくちにSTD(性病・性感染症)といっても、症状がでる箇所や感染する部位にもいろいろあります。

06なぜ気をつけないといけないの?

症状が無くても進行します

STDの中には、症状が出にくいものもあります。しかし、症状が無い潜伏期間であっても病気は進行し、パートナーにうつしてしまう可能性があります。

不妊症の原因に

男女ともに、不妊症の原因になることがあります。また、妊婦さんの場合、流産や早産の原因になることがあるので、産婦人科できちんと治療することが大切です。

子どもに感染します

出産時に感染の可能性があります。子どもに感染すると、肺炎や失明の原因になったり、死にいたることもあります。妊娠したら、必ず妊婦健診を受けましょう。また、乳幼児は免疫力が弱いため、口うつしなどによって感染する可能性があるといわれています。

HIVに感染しやすい!?

STDにかかっていると、HIV(エイズウイルス)に感染する可能性が通常より3~5 倍高くなるといわれています。なぜなら、STDにかかっていると粘膜が炎症を起こした状態になり、抵抗力が落ちて細菌やウイルスが侵入しやすくなるからです。

07STDはどうすれば予防できるの?

コンドームをつけることを心がけましょう

コンドームをつけることを
心がけましょう

コンドームはバリアの役割を果たすため、感染している人の精液や腟分泌液が、口や性器の粘膜に接触することを防ぎます。
コンドームで予防できないSTDもありますが、一番現実的で確実な方法と考えられています。

オーラルセックスでもコンドームが必要!?

オーラルセックスでも
コンドームが必要!?

STDはオーラルセックスで、のどにも感染します。オーラルセックス自体はとても一般的になっていますが、予防の必要性はほとんど知られておらず、感染が広がっています。
オーラルセックス時にも、男性器にはコンドームを、女性器にはラップ等を使うなどして予防しましょう。

STDの予防法を詳しく見る

08もしかして、STDかも?
と思ったら

「これって、何の症状?もしかして性病かな…?」「不安な行為があった。症状は無いけど、性病に感染したかも… ?」あれこれ悩んでいるうちに、なんとなく「もういいや」なんて思っていませんか?
STDは自然に治らないので、放置せず、早い対応が大切です。病院へ行く? 性病検査キット?
ぜひ以下の解決法を参考にしてください。

症状なし、ありに応じて自分に合った方法で性病検査を受けましょう。

STDの解決法を詳しく見る

素敵なセックスライフはもちろん大切。
そのためには、STDを知る、予防をする、
検査を受けることが大切です。
あなたと、愛する人の健康のために。