
STD研究所へのアクセスキーワードの中でも、絶えず上位にあがる「クラミジア」。
それだけ多くの方が、クラミジアに感染していないかどうか不安を感じておられるということでしょうか。
全世界での新規感染者数は年間10億人にのぼると言われ、日本国内では、クラミジアの感染者数はおよそ100万人と推計されています。
厚生労働省の研究班が行なった、高校生1〜3年生の約5,700人を対象に行った大規模な調査結果では、性経験者のうち男性は6.7%、女性では13.1%、全体では10.6%がクラミジア陽性との報告が出ています。つまり、性経験のある女子高生では約8人に1人が感染している、との結果になっているのです。
特に女性の場合は、感染しても症状(おりものの増加や痛みなど)を自覚しにくいため、感染していても気づかないまま過ごしている人も多いと考えられています。
クラミジアは早い時期に感染がわかると、抗生剤を1日〜1週間服用することにより大半は完治することができます。しかしながら、発見が遅れると大変なことになる場合が少なくありません。
女性への感染の場合、性行為による男性性器と膣部の接触等により、膣と子宮を結ぶ子宮頸管という子宮の入口部分に感染します。すると、感染後1〜3週間で子宮頸管炎をおこし、速やかに子宮を経て腹腔内(おなかの中)に感染が広がり、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎、肝周囲炎などをおこします。
おりものの増加や不正出血、下腹部痛などの症状がありますが、大半の人は症状を自覚しないまま病気が進行してしまうことが多いと言われています。

感染が早くわかれば服薬治療ですぐに対処できるクラミジアですが、女性が長期に感染し続けた場合などは、卵管炎をおこして不妊症になる可能性があり、特に大きな影響を及ぼします。
(ちなみに、妊娠した女性には母子感染を防ぐため、妊婦検診としてクラミジアの検査が行われています。)
クラミジアの影響が卵管に及ぶことにより、卵管の細胞が損傷したり癒着がおこったりします。卵管内にうみなどが溜まることもあります。卵管がせまくなることにより受精卵の輸送が阻害されてしまい、最悪の場合は卵管が閉鎖して妊娠が不可能ということになります。
卵管に異常を示す不妊症患者のクラミジアの抗体保有率は、卵管に異常を認めない不妊症患者のクラミジア抗体保有率に比べると高くなっているとの報告もあり、クラミジアは不妊症との関連性が高いと考えられています。
今、一番心配されることは、クラミジアは特に10〜20代の若い世代で感染が広がっていることです。知らない間に感染し気がつかないまま体を蝕んでしまうため、早期発見・早期治療ができずに不妊症の方が増加してしまうことが、医療関係者の間でも懸念されています。
また、クラミジアに感染していると子宮頸管などが炎症をおこしているため、そこからHIV(エイズウイルス)に感染する確率が3〜5倍になると言われています。
クラミジアに感染しないためには、コンドームなどで予防をすることが一番です。
予防ができなかった場合は、婦人科を受診してご相談されるか(男性の場合は泌尿器科)、「性病検査STDチェッカー」(クラミジア検査は、精度が高いPCR法という検査法を採用しています)で早期発見されることをおすすめします。
(参考リンク) 性器クラミジア感染症について