コンドームの使用方法正しい付け方など

コンドーム

コンドームは、避妊だけではなく、STD(性病・性感染症)予防を目的とした医療用具です。
コンドームをつけることによって、自分自身だけでなくパートナーへの感染も防ぐことができます。お互いの性器の粘膜に精液や腟分泌液が接触することを防いだり、小さな傷ができるのを防いで、感染を予防します。
コンドームなしでのセックスでは、 STD(性病・性感染症)の感染の危険度が非常に増加します。コンドームの正しい使用方法を身に付け、いつでもスムーズに使えるよう、普段から慣れておくことも大切です。

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男性用コンドームの正しい装着法

注意!
注意!射精の前後にも精液は出ている
コンドームは、ペニスがパートナーの性器に接触する前に、勃起状態で装着して下さい。相手の性器への接触前から装着していないと、避妊や性感染予防の効果が得られません。何故ならば、精子は射精時だけでなく、射精前後にも微量ですがペニスから流れ出ているからです。

STEP01

コンドームを傷つけないよう袋から出す
包装の袋を開けるときは、コンドームを片方の端に寄せ、反対側の端を指で破ります。その際に袋を開けた切れ端の部分は完全に袋から切り離して下さい。中途半端に残すとコンドームを出すときに傷めることがあります。

STEP02

コンドームには裏表がある
コンドームには表裏があります。表裏を確認してから表面を上にして亀頭の上に置きます。その際に、コンドーム先端の精液だまり部分を軽くおさえて空気を抜いて下さい。(図1)
空気が入ったまま装着すると、使用中に破れる危険性があります。コンドームを扱う際は清潔な手で行い、爪などで傷つけないように注意して下さい。暗い部屋では表裏を間違えることがあるので、コンドームの端を触っただけで表裏がわかるように練習しておくと安心です。
表裏を確認してから表面を上にして亀頭の上に置きます(図1)
図1

STEP03

しっかり皮を下げること
勃起したペニスの皮を下方向に根元まで引っ張り下げます。余った皮は根元に集まります。(図1)

STEP04

コンドームを途中までゆっくりおろす
毛を巻き込まないように注意して、コンドームをゆっくり両手の指でペニスの途中までおろします。根元に余っている皮にはコンドームをかぶせないで下さい。(図2)
コンドームを途中までゆっくりおろす
図2

STEP05

皮部分を調整しながら下までおろす
コンドームをかぶせた部分を亀頭方向に引っ張り上げ(図3)、根元で余っていた皮を伸ばすようにしてからコンドームの残りの部分を根元までおろします(図4)。こうすることでセックスの時に皮とコンドームが一緒に動くので、コンドームがはずれにくくなります。
コンドームをかぶせた部分を亀頭方向に引っ張り上げ(図3)
図3
根元で余っていた皮を伸ばすようにしてからコンドームの残りの部分を根元までおろします(図4)
図4

STEP06

終わってからも注意
射精したら、すみやかにコンドームの根元を押さえながら、精液が漏れないように腟や肛門からペニスをゆっくり抜いて下さい。

STEP07

ゴミ箱へ
使用したコンドームは水洗トイレに流さず、生ゴミとして処理して下さい。

破損・着脱時の注意

コンドームはゴム製品であり、破れたりはずれたりすることが起こります。
その際には、お互いの体に付いたパートナーの体液を速やかに洗い流すことが必要です。

  • ペニスを挿入していた男性はペニスを洗うと共に、排尿します。
  • ペニスを腟内に挿入されていた女性は速やかに立ち上がり体液を排出し、ビデで腟内を洗浄します。
  • 口腔内に射精を受けた場合は速やかに精液を出しうがいをします。
  • 直腸内に射精を受けた場合は速やかに浣腸、もしくは排便します。

コンドーム使用上の注意

品質のしっかりしたものを使用する
JIS( ジスマーク) のついた品質の保証されたものを使用し、使用期限を守って下さい。使用期限は通常は製造から5年です。
外箱に品質保証期限が記載されています。古くなったコンドームは破れやすくなります。
アレルギーが出る場合も
材料の天然ラテックスゴムやゼリーが原因でペニス、腟、肛門などにかぶれやかゆみなどが出ることがあります。
その場合は、ポリウレタン製のコンドームに変更したり、他の種類のゼリーを使用したものに変えてみて下さい。
品質の劣化に注意する
坐薬や軟膏などの医薬品、ベビーオイル、ハンドクリームなどがコンドームに付着すると劣化して破れる恐れがあります。
潤いが必要な場合は、潤滑剤を使用して下さい。潤滑剤は薬局や薬店などで購入可能です。
繰り返しの使用は不可
コンドームはセックス1 回につき1 個限りの使用です。その都度新しいものを使用して下さい。
保管に気をつける
コンドームは、直射日光が当たらず、涼しくて湿気のない場所に保管して下さい。防虫剤が近くにあると、品質の劣化につながります。
コンドーム(1個包装分)を財布の中に携帯すると、包装が破れたり穴があくおそれがあるので、ハードケースやバッグ等に入れて携帯するようにして下さい。

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