川崎市衛生検査所登録
第291号
STD研究所
エニーラボラトリー
性感染症の検査が自宅でできる郵送検査キット「性病検査STDチェッカー」の発売を開始してから早8年半たちました。
年々、益々多くの方にご利用していただくようになり、「性感染症の検査を受ける環境を広げる」という点で皆様のお役に立てていると実感しております。
この度、より一層お客様それぞれの状況に合わせて検査をしていただけるように、新たな検査項目を加えてリニューアルしました。「検査を受けてみたいけど何を選んだらいいか分からない!」という方のために、今月の特集は「性病検査STDチェッカー」の新商品と、特にお問い合わせの多い質問について合わせてご紹介します。
新商品を加えて「性病検査STDチェッカー」は全部で27タイプ! では、どんな検査ができるのかご説明します。
STD研究所では、STD(性感染症)として特に気を付けなければならない検査項目を基本検査項目としています。そして、必ずしも性行為のみで感染するわけではないものや、さらに詳しく体の状態を知りたいという人のためのオプション検査項目も設けています。
基本検査項目 | オプション検査項目 | |
---|---|---|
血液 | HIV・梅毒・B型肝炎 | C型肝炎・成人T細胞白血病 |
尿(男性) | クラミジア・淋病 | マイコプラズマ・ウレアプラズマ(男性のみ) |
膣分泌液(女性) | トリコモナス・カンジダ・一般細菌 | |
ヒトパピローマウイルス悪性型(女性のみ) | ||
咽頭ぬぐい液 | クラミジア・淋病(のど) |
基本検査項目としては血液で調べるHIV(エイズ)・梅毒・B型肝炎、尿と膣分泌液で調べるクラミジア・淋菌、咽頭ぬぐい液で調べるクラミジア・淋菌(のど)があります。
オプション検査項目としては、特に女性が気になるカンジダや一般細菌の検査(細菌性膣炎に関連します)、そしてトリコモナスやヒトパピローマウイルス(悪性型)の検査があります。カンジダ菌や一般細菌は普段から体内にいることが多い菌でもありますが、検査で菌が検出され、なおかつ症状が出ているようなら病院で治療されることをオススメしています。
そして新たに、男性の尿から「マイコプラズマ・ウレアプラズマ」が調べられるようになりました。この菌の名前、聞いたことがあるでしょうか?次の段落で詳しくご説明します。
それぞれのSTDについて詳しく知りたい方はコチラ
STD研究所データーベースSTDを調べる
男性の尿道炎は、クラミジアや淋菌が原因となるケースが多いですが、この2つ以外にも尿道炎の原因となる菌はいくつも存在します。 近年、その中でも 「マイコプラズマ」と「ウレアプラズマ」が注目されています。
尿道炎の原因菌とその検出割合 | |
淋菌 | 38.6% |
クラミジア | 39.0% |
マイコプラズマ | 9.1% |
ウレアプラズマ | 13.1% |
インフルエンザ | 3.6% |
※上記割合には、2種類以上検出された場合も含む。 |
これらに感染した場合の症状はクラミジアと似ており軽いとも言われています。しかし、治りにくかったり、再発する尿道炎はマイコプラズマ・ウレアプラズマに関係していることが多いことが、最近の研究でわかってきました。
尿道炎に対する治療薬は、原因の菌によって違います。そのため、原因菌を特定することは治療の効果が上がるというメリットがあります。しかし、まだ不明な点も多く、病院でもこれらの検査を行うところは少ないのが現状です。
STD研究所ではクラミジア・淋菌と合わせて検査をすることができます(男性のみ)。他のSTDと感染経路は同じですので気になる行為があった場合は、一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。
※性行為によりパートナーに感染することがありますが、女性が感染した場合の症状についてはまだ不明な点が多いです。
※ちなみに、よく耳にする「マイコプラズマ肺炎」の原因となる菌は別の物です。
マイコプラズマ・ウレアプラズマは、「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」の原因菌のひとつです。 | |
STD研究所データベース 「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」 |
STDチェッカーは、各疾患の早期発見の補助として用いていただく郵送検査キットです。
明らかに自覚症状がある場合は、なるべく早く医療機関を受診することをおすすめいたしますが、症状がないために病院へは行きにくい、対面での検査はできれば避けたい・・・という方はぜひご利用下さい。
最後に、STDチェッカーの気になる質問についてお答えします。
STD研究所は、お客様とのコミュニケーションを大切にします。
さらに皆様にご利用いただきやすいサービスを目指し、ご質問やご意見を承っております。 ぜひお気軽にお問い合わせください。