2017年4月の特集

かゆ〜い虫のお話

小さな虫が原因の かゆ〜いSTD、ご存じですか?

かゆ〜いSTDケジラミ症・疥癬
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かゆ〜いSTDケジラミ症・疥癬

STD(性感染症)の中で、かゆくなる病気といえば、ケジラミ症と疥癬です。性器がかゆくなる原因は色々ありますが、中でもケジラミ症と疥癬は、「かなり激しいかゆみ」が特徴です。感染した箇所をかきむしってしまうほどのかゆみと言われています(ただし、ケジラミに感染しても全くかゆみを感じない場合もあります)。

STDの中では断トツの移りやすさ
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STDの中では断トツの移りやすさ

STDの病原菌は、ほとんどが細菌やウイルスです。これらは人の精液や腟分泌液などの体液に存在するので、感染経路は性行為に限られます。

一方、ケジラミはその名の通りシラミの仲間、疥癬はダニの仲間のヒゼンダニが原因です。どちらも「虫」なので、他のSTDと違ってとても移りやすいのです。具体的には、直接的な肌の接触(ケジラミは陰毛同士の接触)の他、タオルや毛布、衣類などを介して感染することもあります。

ちなみに、STD予防の必須アイテム「コンドーム」は、体液や粘膜との接触は防いでくれますが、ケジラミと疥癬には残念ながら効果がありません。

治療は根気よく頑張りましょう
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治療は根気よく頑張りましょう

治療の際は、ケジラミやヒゼンダニを完全に駆除する必要があります。

ケジラミの場合は、専用のシャンプーで洗います。3〜4日ごとに3〜4回繰り返します。治療法の一つに剃毛(ていもう)がありますが、剃り残しがあるとケジラミが生き残ってしまい、他のすみかを探して肛門周辺や太もも、ヘソ周辺、脇の下などへ移動し、感染が広がってしまう可能性があります。駆除には概ね2ヵ月程度かかると言われています。

疥癬は、飲み薬または塗り薬で治療します。どちらも1週間隔で2回ほど使用します。潜伏期間を見込んで、最後の観察から約1ヵ月後に改めて観察し、ヒゼンダニの痕跡が観察されなければ、治療完了となります。

早く対処することが大事!
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早く対処することが大事!

ケジラミも疥癬も、とても感染しやすく、コンドームでは防げないため、感染が分かれば直ちにパートナーの受診も必要です。また、家族内での感染が無いか調べたり、寝具や衣類のクリーニングも必要になってきます。さらに、治療においても完全に駆除しなければ、再感染やピンポン感染を起こしてしまいます。

このように、かゆ〜い虫たちケジラミ・疥癬は、ひとたび感染すると広い範囲に影響してしまいます。だから、早い対処が大切。

「かゆいな」「何か変だな」と思ったら、早めに医療機関を受診してください。

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