川崎市衛生検査所登録
第291号
STD研究所
エニーラボラトリー
厚生労働省のエイズ動向委員会で、昨年(平成26年)の年間報告(速報値)が発表されました。
保健所等でHIV検査を受けた人の数は平成25年に続き増加し、昨年は145,048件で、 過去4位でした。
昨年中に新たに報告された【HIV感染者/エイズ患者】の数は1,520人で、過去5位という結果になりました。
※これまでの最高は、平成25年(確定値)で1,590人。(HIV感染者1,106 人/エイズ患者484人)
では、これら統計の詳しい内容はどうなっているのでしょうか。
平成26年 年間報告(速報値) 内訳
新規HIV感染者 | 新規エイズ患者 | |||||||||||||||||||||
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感染経路別 |
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性別 |
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年齢 | 年齢別では、特に20〜30代が多い | 年齢別では、特に30歳以上が多い (50歳以上が約26%を占める) |
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小計 | 1,075人(過去4位) | 445人(過去5位) | ||||||||||||||||||||
合計 | 1,520人(過去5位) |
【HIV感染者】については、同性間の性的接触による感染が約70%と、多数を占めています。
性別でも男性が多く、性行為の中でも傷や出血を伴いやすいアナルセックスが感染の危険性が高いということが原因していると思われます。
また、昨年新たに報告された【エイズ患者】は445人であり、年間報告数の約30%を占めています。
これはHIVに感染していることに気づかず、何らかの症状が出た段階で初めて検査したところエイズ発症がわかった、というケースであり、いわゆる「いきなりエイズ」と言われているものです。
このような状況から、検査を受けている人がまだまだ少ないのではないか、と考えられています。感染の機会があった人は、積極的に検査を受けることがとても大切です。
HIVは感染しても死なない病気になっています。それは、治療法が大きく進歩したためです。
HIVの主な治療は、体内のHIV量が増えないように薬を飲むことが主となります。
最近は、感染後、早い段階から治療を受けることがすすめられています。
▼感染後、早い段階から治療を始めることによって以下のようなメリットがあります
【免疫力を高め、さまざまな病気を予防することができます】
早く治療を始めると、より早くから体の中のHIV量をおさえることができます。よって、免疫力(CD4陽性細胞数)の低下を防ぐことができ、エイズ発症を抑えることができます。逆に治療の開始が遅れると、免疫力は低下し、エイズの発症につながります。エイズを発症すると、回復に長い時間が必要となったり、後遺症が残ることもあります。
【パートナーへの感染を予防することができます】
より早くから体の中のHIV量をおさえることによって、パートナーへHIVをうつす可能性は低くなると考えられています。
感染を広げないためにも、早くに治療を始めることが大切です。
【病気の進行が早くなっている可能性】
以前は、HIVに感染してからエイズの発症までは、数年〜10年ほどでした。
しかし、近年はその期間が短いことがあり、2〜3年での発症も珍しくないといわれています。エイズの発症を抑えるためには、より早くからの治療が必要となります。
全国の保健所などでは、検査を受けるだけではなく、対面や電話で相談することもできます。
ただし、予約が必要であったり、曜日が決まっていることもあるので、「対面で検査を受けることに抵抗がある」「検査に行く時間がない」という方には、郵送検査キット 『STDチェッカー』 をおすすめいたします。
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郵送検査キット STDチェッカー ご自身で血液をとり、郵送していただきます。検査は病院や保健所などと同じく、認可を受けた登録衛生検査所で行ないます。 検査を受ける方をしっかりサポート 検査結果はサイト上でログインしてご確認いただきます。 STD研究所では、お客様個々のケースに応じてご質問を承ったり、検査結果が陽性(+)でご希望の方には、個別に医療機関をご案内しています。 |
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この機会に、ご自身の大切な人と一緒にHIV/エイズについて考えてみてください。
正しい知識をもち、予防やこの病気に関することをもっと身近に考えることは、ご自身と大切なパートナーの健康を守ります。そしてさらに、陽性者の方々と共に助け合いながら暮らすことのできる社会の実現にもつながるはずです。
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